大学院 芸術領域 音楽分野

大学院音楽分野の正式名称は、「大学院学校教育研究科 専門職学位課程(教職大学院) 教育実践高度化専攻 教科教育・教科複合実践研究コース 芸術創造領域/音楽」です。

大学院音楽分野では、音楽の表現や鑑賞等に関する科目、音楽科教育、その他音楽に関する専門科目等について総合的・専門的な教育・研究を行い、教育実践力を養います。

声楽、器楽、作曲等に関する専門的な知識・技能を持つとともに、音楽文化の歴史や現代的状況について深い見識を有し、音楽教育の成り立ちと未来の可能性について幅広い見地から考えることのできる教員、様々な場で活躍できる音楽指導者、さらに、音楽教育に関わる研究者を育成します。

ゼミおよび授業

音楽分野には、声楽・器楽・作曲・音楽学・音楽教育学の5つの領域があります。学生は自分が高めたい専門領域のゼミに所属しながら、学校の教員としての総合的・専門的な能力を身につけることができます。

授業は、共通科目、コース別選択科目、実習科目があります。コース別選択科目では、上記の5つの領域それぞれに複数の授業を開講しており、より高い専門性を身につけることのできる内容となっています。

そして、実習科目では、「学校実習」(学校支援プロジェクト)を主軸として、コース別選択科目で身につけた専門性を子どもの教育にどう生かすかを深く探究することができます。

研究成果の発表

修了時には、学校実習での取り組みについての報告を中心とする「学修成果報告書」を提出します。それ以外にも、大学院在学中にそれぞれの専門領域において行う研究の成果を発表する場があります。

また、大学院の在学期間中には、大学院生による演奏会や出張演奏の機会があります。教員による出前講座や各種地域貢献活動も多く行われており、これらに参加することで社会とつながりつつ学ぶことができます。

取得できる免許状

小学校、中学校(音楽)、高等学校(芸術科音楽)教諭の専修免許状が取得できます。また、現職教員の方は、既にお持ちの免許状に加えて隣接校種・他教科の免許の取り増しも可能です。

専修免許状の所有資格を得ようとする場合には、その免許状(中学校教諭および高等学校教諭)にかかる一種免許状を有することが必要ですが、教員免許状を持っていない場合でも、本学大学院の「教員免許状取得プログラム(免P)」に申請することで、上記各校種の一種免許状を取得できます。

修了後の進路

修了生の多くは、県内外の小中学校・高等学校(公立校)で教職に就きますが、音楽教室や音楽関連企業、官公庁やその他の公的機関など、人によって進路は様々です。さらに高度な専門性を身につけるべく、博士課程への進学を志す人もいます。

いずれの場合でも、大学院で身につけた高度な知識や技能を生かして、それぞれの場で音楽文化の振興に寄与しています。

就職先の例

・公立小学校(新潟県、富山県、石川県、福島県、東京都など)
・公立中学校(新潟県、新潟市、長野県、富山県など)

・私立学校(日本大学附属中学校など)
・官公庁(上越市役所、長野県中野市役所など)

・文化機関(上越文化会館、新潟市音楽文化会館など)
・音楽教室(ヤマハ音楽教室、カワイ音楽教室など)

・音楽演奏団体(山形交響楽団)
・音楽・音楽教育関係企業(音楽鑑賞振興財団など)
・大学(新潟大学、秋田大学、高知大学など)