玉村 恭

TAMAMURA, Kyo
准教授
担当:音楽学

研究室:音楽棟4階405
Mail: tamamura[at]juen.ac.jp

およそ「音楽」と名のつくあらゆる現象に関心を持って教育・研究に取り組んでいます。研究室には様々な種類の書物と楽器が転がっています(めざせ「驚異の部屋」!)ので、興味のある方はいつでもおいで下さい!

授業

学部・大学院ともに、日本の伝統音楽とその歴史、和楽器や諸外国の音楽の奏法と特徴を扱う授業を開講しています。伝承論や教材論、芸術理論、音楽文化論なども扱っています。

講義と演習をとり混ぜ、理論・実践の両面からアプローチして、音楽文化に対する深い理解を得ることを目指します。単なる「お勉強」にとどまらない、「研究」することの大切さと楽しさを伝えられればと思っています。

【主な担当授業】
学部:音楽史Ⅰ、音楽史Ⅱ(和楽器入門)、民族音楽学、教科内容構成「音楽」など
大学院:音楽(学)研究の基礎理論、伝統音楽教育の現状と課題、諸外国の音楽教材研究、和楽器教材研究、音楽鑑賞の哲学 など

研究

主たる研究のフィールドは日本の音楽史および美学思想史です。いわゆる古典音楽(特に能楽)を視野の中心に据えて調査と考察を重ね、2020年に能楽の大成者である世阿弥の芸術論に関する研究を著書にまとめました。

最近は、古典芸能が「草の根」レベルでどのように人々に受け止められ、実践されてきたか(されているか)に関心を持ち、研究を進めています。地域の音楽伝承に関する民族誌研究・フィールド調査なども行なっています。

【主な研究業績】
・「人はなぜ謡の稽古に熱中するのか:夏目漱石と能 再考」(『上越教育大学研究紀要』40(2)、2021年)
・『おのずから出で来る能:世阿弥の能楽論、または〈成就〉の詩学』(春秋社、2020年) など